日本給水党はてな支部

日本給水党党首の日々の記録

日本で最初の「石の山」を見に行った

団地に関する資料を読むのが好きで、たまに図書館に行ってはいろんな資料をコピーしている。
その中のひとつ、『建築技術』1970年11月号の「公団住宅団地の造園施設ー住宅団地の遊戯施設ー」という記事に、こんな面白いことが書いてあった。

写真5 石の山のオリジナル
この石の山は、意図して作られた日本で最初の石の山のはずである(入谷南町公園にて) 

 「写真5」として掲げられているのは、どこの公園にもあるような「石の山」遊具のモノクロ写真。

たしかに、どんな物にも「最初の一つ」「オリジナル」というのが存在するはずだけど、石の山のオリジナルなんて考えたこともなかった。

残念ながらこの記事にはこれ以上の情報がなく、その石の山が何年に完成したのかは書いていないし、書き方も「はずである」とちょっと歯切れが悪い。

ただ、「建築技術」は建設省建築研究所(当時)監修の雑誌だし、著者の冲中健氏は日本住宅公団本所建築部設計課所属(当時)とのことで、そういい加減なことは書いていないだろう。

ということで、東京方面に行く用事があったのでついでに入谷南公園に行ってきた。
場所は東京都台東区東京メトロ日比谷線入谷駅から徒歩5分ぐらい。

 

 

昼間に行くと子どもが遊んでいて写真撮影しにくいだろうと思い、夕方5時ごろに行ったのだが、もう暗くなりかけているのに公園も石の山も大賑わい!

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公園全景。なるべく人のいない角度から撮ったけど、実際には何十人もいました。

先の記事には、「石の山は設計さえよければ、幼児から少年、時には大人までと、幅の広い年齢層に、しかも多人数に利用される。(中略)しかも遊びの持続時間が長く、遊戯施設としては非常に好ましいものである」とあるが、図らずもこの石の山の設計の良さが証明されてしまった。

とはいえ、こちらも大阪から見に来たのにすごすごと帰るわけにもいかない。
待つこと20分、ようやく人が少なくなってきたので何枚か撮影した(完全に人がいなくなることはなかったので、顔にはボカシを入れてます)。

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カラフルな壁が付いていること以外は、本当に普通の石の山(雑誌記事の写真はモノクロなので色は分からないけど、壁自体は当時から付いていた)。
そんな石の山が何十年もここにあって、今も変わらず子どもに大人気だったのが嬉しかった。


余談だけど、この入谷南公園は1963年に当時「戦後最大の誘拐事件」と言われた「吉展ちゃん事件」が起きた場所でもある。
そういう意味でも歴史的な公園だ。