先月、休みを利用して2泊3日で東京に行ってきました。 朝から夕方まで給水塔がある団地ばかり回ってたのですが、1箇所だけ給水塔のない団地にも行きました。
場所は渋谷の宮益坂。こんなところに団地!?と思ってしまう都心ですが、あるんです。 その名は宮益坂ビルディング(資料では宮益坂アパートとも)。 昭和28年5月完成。 東京都が作った、地上11階地下1階という我が国初の高層不燃化店舗併用アパートにして 我が国初の分譲アパートだそうです。 (「マンション60年史-同潤会アパートから超高層へ-/高層住宅史研究会/1989年」の記載による)
なんせ都心部なので全体像が撮りにくい…。完成当初は違ったんでしょうが。
入口。自動ドアです。
銘板。なんとなく新しい気がします。完成当初のものではないかも?
最上階のエレベーターホール。 完成当初は朝8時半から夕方6時半まで、エレベーターガールが運転していたそうです! 銀行役員や大学教授などが住む、超セレブ団地だったとのこと。
エレベーター脇に「郵便投入口」と書かれた函が。 ここに入れると1階に落ちて、そこから発送してくれるのでしょう。 今も機能してるのかは分かりませんが。
エレベーターの定員は8名。
エレベーターホールの床はピカピカ。
1階が店舗、2~4階が事務所、5階以上が住宅だったらしいですが、現在は5階以上も店舗が多かったです。 僕もここの中のお店に用があって行きました。
美しい曲線を持つ、階段の手すり。
窓の外はいかにも現代の東京。実に不思議な感じです。
<2016.2.21追記>
ついに宮益坂ビルディングの解体・建て替えが始まるそうです。