日本給水党はてな支部

日本給水党党首の日々の記録

35年前のタイガース本に載っていたファンの店に行ってきた

3月30日、2018年プロ野球ペナントレースが開幕しました!
阪神ファンとしてはこれから約半年、一喜一憂する日々が始まります。

f:id:wtuc:20180401123706j:plain

そんな気分が高揚するなか、取り出した一冊の本。桂春蝶『春蝶のそれゆけタイガース』。自分が買ったのか親が買ったのか忘れましたが、もうずいぶん前から家にある本です。ちなみに春蝶さんは今の3代目ではなく、そのお父さんの2代目春蝶です。

f:id:wtuc:20180401124716j:plain

昭和58年(1983年)、今から35年前の本。
春蝶さんと上岡龍太郎中村鋭一など著名阪神ファンとの座談会、選手のこぼれ話などとともに、京阪神地区にある「タイガースファンの店」が多数掲載されています。この本に載っているお店に行ってみたいなとなんとなく思っているうちに、はや10年以上経過。開幕を迎えて気分が盛り上がっている今、行くにはちょうどいいタイミング。

 

f:id:wtuc:20180401125159j:plain

小林繁本人公認のそっくりさんがオーナーを務める姫路「レストハウス 魔女っ子」、当て字が見事な堺市「寿司・なべもの 鯛賀酢」、仙人みたいな見た目の店主がいる神戸・六甲道駅前「大衆中華 かっぱ天国」など、クセの強そうな店ばかり。
しかし、35年の時を経て、現存が確認できた店は掲載15店中3店のみ。うち、西宮の「居酒屋 虎」("江川の耳焼き"とかがメニューにあるお店)と、堂島の「喫茶 まる虎ぽーろ」は阪神ファンの中では有名店で、ほかのメディアでも何度も目にしているので今回はパス。

残る1店は、古川橋(大阪府門真市)にある「中華飯店 とらきち」。ここだけは他の本やテレビなどで見たことがないお店。土日も開いているようなので行ってきました。

 

f:id:wtuc:20180401133103j:plain

バイトは中日ファンだけど、阪神ファンの店主が怖くて隠しているらしい

 

f:id:wtuc:20180401133351j:plain

京阪古川橋駅から商店街を歩いて徒歩5分ちょっとで到着。
本には外観写真は載っていなかったけど、これは間違いなく阪神ファンの店!

 

f:id:wtuc:20180401133651j:plain

客足のピークが過ぎたと思われる14時前に行きましたが、先客が3人ほどいらっしゃいました。メニューを見ていたら常連客と思われるおじいちゃんから「今日のおすすめはこっちやで!」と今日のおすすめセットが載ったメニューを渡されました。かなりアットホームな雰囲気。
おすすめはカレーちゃんぽんだったけど、この日は餃子とチャーハンが食べたかったので単品で注文。どちらも超おいしかったです!(チャーハンの写真撮り忘れた)

 

f:id:wtuc:20180401134410j:plain

14時半で一旦閉店らしく、気づいたら客は自分一人。このタイミングなら邪魔にならないかなと思い、会計時にご主人に「実はこの本を見て来たんですが…」と伝えたところ、とても喜んでもらえ、いろんなお話を聞かせていただきました。
昔は毎日のように甲子園に通って店内も阪神一色だったけど、今はもう少し落ち着いて応援していること、以前川藤さんがこの店に訪ねてきてくれたことなど……。本に載っていた隠れ中日ファンのバイト君についても「おったなー」と。

f:id:wtuc:20180401134413j:plain

川藤さん来店時の様子。

f:id:wtuc:20180401134406j:plain

阪神一色じゃなくなった」と言いつつ、レジ横はお客が持ってきたグッズ類でいっぱい


f:id:wtuc:20180401140718j:plain

夜も17時から23時まで営業しているとのことなので、今度はナイター中継見ながら他のメニューも食べてみたいです。

 

f:id:wtuc:20180401134402j:plain

このキャラについて訊き忘れた。

 

形とタイミング

f:id:wtuc:20180101174903j:plain
f:id:wtuc:20180101174912j:plain

これを見た瞬間、
「あっ、鏡餅だ!」
と思ってしまった。

もちろんこれは鏡餅ではなく、マンションのエントランスに設置された球状の飾りの上にミカンが置かれただけのもの。

思わず鏡餅を連想してしまったのは、一つにはこの球状の飾りが鏡餅と比較的似たフォルムをしているからだろう。
もし民家の平らな門柱の上にミカンが載っていたとしたら、鏡餅を連想することは無かったはず。
それに、これと同じ状態で置かれていたとしても、例えば10月ごろに見かけたとしたら、鏡餅を連想することは無かったかもしれない。
お正月に見かけたからこそ、自然と鏡餅を思い浮かべることができた。

実際のところ、このミカンを置いた人がどういう意図を持っていたのかは分からないけど、置き場所と時期がピタッとハマったため、ミカン一つで街中に鏡餅を生み出すことができたのだ。
人の思考はいとも簡単に、形とタイミングの影響を受けてしまう。

 

という訳で、皆様あけましておめでとうございます。
今年も大したことは書きませんがよろしくお願いします。

日本で最初の「石の山」を見に行った

団地に関する資料を読むのが好きで、たまに図書館に行ってはいろんな資料をコピーしている。
その中のひとつ、『建築技術』1970年11月号の「公団住宅団地の造園施設ー住宅団地の遊戯施設ー」という記事に、こんな面白いことが書いてあった。

写真5 石の山のオリジナル
この石の山は、意図して作られた日本で最初の石の山のはずである(入谷南町公園にて) 

 「写真5」として掲げられているのは、どこの公園にもあるような「石の山」遊具のモノクロ写真。

たしかに、どんな物にも「最初の一つ」「オリジナル」というのが存在するはずだけど、石の山のオリジナルなんて考えたこともなかった。

残念ながらこの記事にはこれ以上の情報がなく、その石の山が何年に完成したのかは書いていないし、書き方も「はずである」とちょっと歯切れが悪い。

ただ、「建築技術」は建設省建築研究所(当時)監修の雑誌だし、著者の冲中健氏は日本住宅公団本所建築部設計課所属(当時)とのことで、そういい加減なことは書いていないだろう。

ということで、東京方面に行く用事があったのでついでに入谷南公園に行ってきた。
場所は東京都台東区東京メトロ日比谷線入谷駅から徒歩5分ぐらい。

 

 

昼間に行くと子どもが遊んでいて写真撮影しにくいだろうと思い、夕方5時ごろに行ったのだが、もう暗くなりかけているのに公園も石の山も大賑わい!

f:id:wtuc:20171105170345j:plain

公園全景。なるべく人のいない角度から撮ったけど、実際には何十人もいました。

先の記事には、「石の山は設計さえよければ、幼児から少年、時には大人までと、幅の広い年齢層に、しかも多人数に利用される。(中略)しかも遊びの持続時間が長く、遊戯施設としては非常に好ましいものである」とあるが、図らずもこの石の山の設計の良さが証明されてしまった。

とはいえ、こちらも大阪から見に来たのにすごすごと帰るわけにもいかない。
待つこと20分、ようやく人が少なくなってきたので何枚か撮影した(完全に人がいなくなることはなかったので、顔にはボカシを入れてます)。

f:id:wtuc:20171105170112j:plain

f:id:wtuc:20171105165214j:plain

f:id:wtuc:20171105164209j:plain

f:id:wtuc:20171105164850j:plain

カラフルな壁が付いていること以外は、本当に普通の石の山(雑誌記事の写真はモノクロなので色は分からないけど、壁自体は当時から付いていた)。
そんな石の山が何十年もここにあって、今も変わらず子どもに大人気だったのが嬉しかった。


余談だけど、この入谷南公園は1963年に当時「戦後最大の誘拐事件」と言われた「吉展ちゃん事件」が起きた場所でもある。
そういう意味でも歴史的な公園だ。

日常を変える視点

 今日のこのツイートの補足、というか書ききれなかったことを改めて。

 

普通なら入れないような特別な場所や特別な物、風景は誰にでも興味を持たれやすいし、自分ももちろん興味がある。

でも自分はそれよりも、普段から目にしているありふれた場所や物、風景に対する、全く意識していなかったような視点、物の見方というものに、より強い興味がある。

さらに、その視点もメーカーや型番がどうとか、法的・歴史的な背景がどうとかいうことより、ただ眼前にある場所や物を、視覚(場合によっては聴覚など他の感覚も)を頼りにその人なりに分析するようなものの方が好みだ。(それが数年の観察の積み重ねを経て得られたものならさらに良い!)

知識を背景にした視点は、単に「詳しいなあ」という感想しか湧かないけれど、後者の視点はもしかしたら自分も気づけたかもしれないという点で悔しさもありつつ、それを獲得した瞬間から日常の風景を一変させる力がある。

そうはいいつつ、興味を持つ対象については何でも知りたいという欲求に抗うことはできず、自分も給水塔の歴史や構造、一部規格品の製造メーカーを調べてしまったりしているわけだけど……。

それでもまずは「見ること」から得られるものを大切にしたい。

 

ツイートの補足として書き始めたものの、あまり上手くまとまらなかった。後で消すかもしれないけど、とりあえず今はこんな事を考えてます。

全680ページ!シンガポールの団地写真集「HDB: Homes of Singapore」

f:id:wtuc:20170918082412j:plain

団地人気もすっかり定着し、コンスタントに団地関係本が出版されるようになった昨今ですが、なんとシンガポールの団地写真集が出版されました。

 

著者はシンガポール在住の岩崎玉江さんと小川栄太郎さんの夫婦によるアートユニット「KEYAKISMOS」と、シンガポール国立大学で教鞭をとる建築家の宮内智久さん。
KEYAKISMOSの二人が知人を辿りながら紹介された人たちの部屋を、宮内さんが撮影するというスタイル。

3年間で118戸の部屋を撮影したものをまとめたのが本書「HDB: Homes of Singapore」です。HDBはHousing & Development Boardの略で、日本でいうUR(旧日本住宅公団)のような組織であり、その組織が建てた団地の総称でもあります。

HDBはURのように賃貸住宅中心ではなく、全戸が分譲住宅。そのため、かなり大胆にリノベーションをしている部屋が多く、この本にもオシャレにリノベーションされた部屋が多数掲載されています。(オシャレな部屋が多く掲載されているのは、アーティストの2人が知人を辿っていった結果でもあると思いますが)

もちろんオシャレなリノベーション部屋だけではなく、40年近くオリジナルの姿のまま暮らしている人の部屋や、生活感あふれる部屋の写真も盛りだくさん。

なにせ680ページもある上に、本のサイズ自体もかなり大きいのです。

 

f:id:wtuc:20170918082451j:plain
f:id:wtuc:20170925175511j:plain
とにかく大きい。分厚い。公団10年史の倍以上の分厚さ。

"一見冷たく見えるHDBの中に、多様な人種のさまざまな暮らしがある"ということを発信したいという動機から作られた本のため、表紙写真の印象に反して団地の外観写真が少なめなのは団地愛好家としてはちょっと物足りないところ。
それでも要所要所には外観写真もありますし、本当にいろんな使われ方をした部屋が載っているので見ていて飽きません。

シンガポールで出版された本のため普通の書店では入手できませんが、アマゾンで取扱いがありますし(僕もアマゾンで購入しました)、英語・中国語・日本語の3か国語で書かれているので辞書も必要ありません。

 

Hdb: Homes of Singapore

Hdb: Homes of Singapore

 

 約4,500円と少々値は張りますが、団地に興味のある人なら絶対損はしないはず!

 

jplus.sg

著者インタビューも見つけましたので、こちらもぜひ読んでください。

 

JR大阪環状線 福島~西九条の"OK飲食街"を巡る

大阪のJR福島駅高架下にあるOK1番街と2番街。
福島区民なら誰もが知っているであろう、いい雰囲気の飲食街です。

f:id:wtuc:20170909135147j:plain

OK1番街の入り口

f:id:wtuc:20170909135534j:plain

仕事帰りによく寄る「更科」。蕎麦屋だけどなんでもあります。

このOK飲食街、検索すると「大阪環状線の略」と書かれていることが多いですが、実はこの高架下を管理するJR西日本不動産開発(株)の前身である「大阪高架(株)」を略したものです。
以下の本でJR西日本不動産開発の支店長がそのように答えています。

 

野田+福島:路地裏から「ほたるまち」まで

野田+福島:路地裏から「ほたるまち」まで

 

 

また、この本によると、道路を1本越えるごとに〇番街の数字は増えていくとのこと。
たしかに1番街と2番街は道路を1本隔てています。

f:id:wtuc:20170909135938j:plain
f:id:wtuc:20170909140001j:plain
2番街のお好み焼き屋「かく庄」はSMAPが番組で訪れた事のある店で、この日も大盛況。

 

さらに、隣りのJR野田駅には12番街があるとのことなので、駅間に3~11番街が無いか、そして13番街以降も無いのかを歩いて確認してみました。

 

f:id:wtuc:20170909140420j:plain

無い。

f:id:wtuc:20170909141346j:plain

無い。

駅間の高架下は自動車部品を扱う会社の倉庫になっていることが多く、そもそも飲食店がほとんどありません。
結局3~11番街の表記は見つけることができず、野田駅付近に到着。

 

f:id:wtuc:20170909142057j:plain
f:id:wtuc:20170909142107j:plain
12番街の袖看板を発見!

大きな看板がたくさんある福島駅の1番街・2番街に比べるとかなり控えめ。
野田駅は何度となく訪れてますが、ここに12番街があるのも知りませんでした。

 

f:id:wtuc:20170909142133j:plain
f:id:wtuc:20170909144157j:plain
12番街には「餃子の満洲」関西進出1号店もあります。

さらに進むと、13番街は見つかりませんでしたが14番街がありました。

f:id:wtuc:20170909144451j:plain
f:id:wtuc:20170909144459j:plain
14番街もこの看板だけで割と控え目。

 

ここから先は、またしばらく〇番街の表記が見つかりません。

f:id:wtuc:20170909144928j:plain

こんないい感じの高架下トンネルなどはありましたが。

 

さらに西へ西へと進み、西九条駅付近まで来てようやくありました。

f:id:wtuc:20170909151717j:plain
f:id:wtuc:20170909151653j:plain
OK18番街出現!

 

f:id:wtuc:20170909152020j:plain

大きさといい古さといい、〇番街シリーズのラスボス的な雰囲気が漂います。

 

 

f:id:wtuc:20170909150639j:plain
f:id:wtuc:20170909151156j:plain

そのさらに西側には19番街もありました。

 

f:id:wtuc:20170909150807j:plain

19番街の一部は「トンネル横丁」と名付けられており、これはこれでダンジョン感があります。

 

ということでまとめると、

福島駅:1番街、2番街
野田駅:12番街、14番街
西九条駅:18番街、19番街

と、計6つのOK飲食街がありました。


この先の弁天町駅や大正駅には調べた限りではOK飲食街はありません。
(もしあったら教えてください)
OK飲食街は庶民的なお店がそろい、酒呑みには特にたまらないと思います。
お近くにお住まいの方はもちろん、遠くの方もぜひ訪れてみてください。
開拓し甲斐があるお店ばかりですよ。

 

f:id:wtuc:20170909151424j:plain
f:id:wtuc:20170909151434j:plain
おまけ。阪神の西九条駅高架下にはドムドムの廃墟が眠っています。

 

 

高架下建築

高架下建築

 

 



ドムドムハンバーガーマップに閉店店舗の情報を追加しました!

全国のドムドムハンバーガーGoogleマップにプロットした「ドムドムハンバーガーマップ」を公開したのが2013年。

以来、いくつかのネットメディアに取り上げていただくなどし、多くの方にご利用いただいています。

ただ、公開以降よくお聞きしたのが「今はもうないけど、昔は○○にもドムドムがあった。閉店したお店の場所も知りたい」という声でした。
マップ公開以降に閉店した店舗については掲載していたのですが、それ以前の閉店店舗となるとどうやって調べたらよいか分からず、対応できずにいました。
「○○にあった」という話だけでは、情報の確度としては低いし、正確な店舗位置も分からないので追加できず…。

そこで最近、ふと思いだしたのがWayback Machineの存在。過去のWebサイトが記録されているインターネットアーカイブです。これで過去のドムドム公式サイトを見れば、店舗情報一覧に今はない店舗も載っているのでは?

DOMDOM_TOP

f:id:wtuc:20160917232731j:plain

2001年8月24日時点のトップページ取得成功。当時のメニューも見られるし、公式サイトにBBSがあるなど注目点は多々ありますが、今回の目的は店舗一覧。

http://web.archive.org/web/20030625195406/http://www.orangefoodcourt.co.jp/domdom/i/shop/00shop.html

f:id:wtuc:20160917234837j:plain

店舗一覧も取得成功!Wayback Machineには必ずしもすべてのサイトが保存されているとは限りませんが、i-mode対応のシンプルなページだったためかリンク切れなく保存されていました。こちらは2003年6月25日が一番古いアーカイブ。辿っていくと今は亡き四国や沖縄の店舗情報もありました。

この情報に加え、過去のハローページの情報を公開しているネットの電話帳で「ドムドム」と検索してヒットした店舗の情報も加え、計175店舗の閉店店舗情報を掲載することができました。

今回のドムドムハンバーガーマップ更新により、かつてドムドムが日本列島を覆うように文字通りの全国展開をしていたことが分かるのではないかと思います。

ただ、今までこのマップを利用いただいていた方の大部分は、現在営業している店舗を探すために利用されていたのだと思います。そういう方にとっては閉店店舗の表示が増えすぎて逆に見づらくなっているかもしれません。
そこで今回、営業店舗と閉店店舗を別レイヤに分けてみました。営業店舗のみを表示したい場合は、閉店店舗のチェックボックスのチェックを外せばOKです。

f:id:wtuc:20160917235655j:plain

今回一気に店舗を追加したので誤りがあるかもしれません。その場合はやさしくご指摘いただければ幸いです。また、確度の高い閉店店舗情報は今後も追加していきたいと思います。

 

ちなみに最近はドムドム好きの友人たちとドムドム連合協会なる団体を作り、そこの会長に収まっていますw

 

つい最近「DOMain」というドムドム同人誌を発刊し、通販も開始しました。

 

そのメンバーの一人であるけんちん氏(@kenchin)が、このマップを作っている最中に偶然、こんなまとめを作成していてびっくりするやら苦笑するやらw なんの偶然なんだか…。


こちらもぜひご覧ください。